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哲学・思想の専門古書店「星林堂」店主の日々録
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ツレと二人で姪の結婚式に出席するため徳山まで行ってきました。

姪の父親(つまり義兄です)の姿が見えないと思ったら、なんと朝から骨董市に出かけていたそうな。
ギリギリ到着した義兄に「花嫁の父なのに、それでいいのか!」と言うと、「親の通夜明けで骨董市に顔を出すものもおる!」と。なかなか骨董道を極めるのは常人には理解しがたいもののようです。

せっかく徳山まで行くのだから、有名な老舗古本屋「マツノ書店」に寄って帰らねば!と行く気満々で来たのに、4時間に及ぶ大宴会でツレの分まで食べまくり、よせばいいのに最後に出されたケーキまでたいらげた結果、お腹の調子が悪くなり断念。古本道を極めずして帰広するハメに・・・残念!!

帰りに倉庫兼事務所として借りているマンションに寄ると、駐車場を脱兎のごとく走る男が・・・
その後から若い女性が凄い形相で走ってきて、「チェックのシャツを来た男に会いませんでしたか!?」と言うので事情をきくと、男がいきなり部屋に入ってきて、住人がいると気づくや否や逃げ出したとか。オートロックだからと安心して部屋の鍵はかけてなかったらしい。

犯人を目撃した以上、報告するのは善良な市民の義務と思い、礼服姿のまま女性と連れ立って近くの交番へ。「マル害」とか「追尾」とか、刑事ドラマでよく聞くコトバが交信で飛び交っていて妙に感心。その後、現場検証に立会い、40分後にようやく解放されました。
こんなにマンションやアパートが林立する人目の多い場所でも狙われるとは・・・・ひとごとではないので、留守番をしていたスタッフ(♂)に厳重に戸締りをするようにと言って帰りました。(やれやれ何という一日) 
 
もっとも、侵入されたところで、あるのは古本の山と、その隙間で眠りこけるムサクルシイ男ひとりだけなんですけど。


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